法人設立よくあるギモン   法人印作成のポイントは?

法人設立手続きを担当したなかで、ご質問が多い内容をまとめてみました。

第1弾は「法人印について」。

 

法人印の作り方や、気を付けることは?

はんこ屋さんは、実店舗・オンラインショップなど多々あり、どこで注文したらいいのか迷いますね。

取り扱っている材質や書体もいろいろ…お守りとして風水や縁起の良いものを選んだり、とにかく安いものに!と割り切ったり、社長の考えにより選び方は様々です。

ご自身のお考えで、納得のいくものをお選びください。(あまりアドバイスなっていませんが…。)

ちなみに当職の職印は、行政書士会の斡旋物品で特にこだわりなく作成しています(笑)

 

気をつけていただきたいのは、会社名です。

登記の際の規定はサイズのみですが、作成してから「この会社名じゃダメだった!」ということがないよう、

使える記号等をきちんと確認してから注文しましょう。

また、現行の会社法では、「同一の場所で同一の商号」でなければ登記が可能ですが、すぐ近くに全く同じ名前の会社が存在していたら、

顧客の誤認や郵便の誤配など、実務上の混乱をきたす恐れがあります。

当職にご依頼いただく場合は、登記に問題のない会社名かどうかの確認と商号調査を行っていますので、

ヒアリングで会社名をお伝えいただいてから、法人印を注文していただきたいなと思っています。

 

もうひとつの注意は、印鑑届出書を作成する際の押印です。

法務局に登記申請を行う際に、法人代表印を登録します。

法人印の規定はサイズのみですので、このときの印影が社長個人名のものでも、違う商号のものでも、登録されてしまいます。

登録した印鑑を後日変更することも可能ですが、手間が増えてしまいますので、3本セットのうちの「銀行印」で登録してしまった!などといったミスがないよう、注意が必要です。

 

設立手続きや書類の準備には、細々としたきまりや注意点があります。

事務的な手続き面はおまかせいただき、社長が事業に集中していただけるようお手伝いできればと思っています。